2012年 初夏号

チャイム職員室 学校経営LABO

給食指導をどのように進めればよい?

【お悩み】
学級経営でも大きなウエートを占める給食指導。給食指導をスムーズに進めるには、どのようにすればよいのでしょうか。

【回答】
食育・マナー・健康教育など多くのことを学ぶ機会に

 給食は多くの子どもたちが楽しみにしている時間です。その半面、当番活動がうまくいかなかったり、偏食や小食、アレルギーなどの子どもがいるなど、指導がむずかしい場面も出てきます。また、給食は「食育」「マナー」「健康教育」など、多くのことを学べる機会だと、とらえることが大切です。

 学級運営では、学習や学校生活でのルールを子どもたち自身が作り上げるようにします。給食の当番活動も、みなで話し合って決めさせていくとよいでしょう。

子どもたち主導でより良いルール決めを

給食指導でのアドバイス事例を挙げてみました。

  • 1週間交代でする方が慣れて上手になる。低学年は8人、高学年は6人をめどに一人一役とする。
  • 順番に役割を担うように話し合って分担を決める。配膳から片付けまで、基本的には子どもたちが行い、教師は調整するだけに。
  • おかずは、できるだけ食べきれる範囲で分けきるようにして、残った場合は教師が調整する。
  • お代わりをする場合のルールをつくっておく。例えば、班ごとに順番にお代わりをするなど。
  • 食べ残しをする場合や、食物アレルギー、小食、身体的事情などを抱える児童については、その児童の事情を学級全員が理解できるように示す。

うまくいかない場合もありますが、「失敗から学ぶ」ことを大切にし、より良いやり方やルールを決めさせていきたいですね。

Adviser
廣岡正昭さん

園田学園女子大学人間教育学部児童教育学科准教授。公立小学校の教員を経て、奈良女子大学附属小学校で23年間の教鞭をとる。

世界の学校 ママReport

アメリカ:ニューヨーク州立公立小学校

ピザだけのスクールランチも

小学校ではスクールランチ(給食)以外に「スナックタイム」も

 アメリカでは、子どもの食事に関しては「楽しく」食べることに重点が置かれているためか、小学校のランチやレストランのキッズメニューは超ワンパターン。子どもの保護義務や人権を大事にする国なのに、なぜか食育への関心が低いのです。

 わが子の学校には給食はなく、家から持参。金曜は「ピザランチ」で、ランチルームで学年ごとに時間制で食べます。チーズだけのピザとコーラかミルクなどの飲み物だけ。1 切れが大きいので、ほとんどの児童が食べ残し、ドラム缶ほどのごみ箱にポイポイと捨てていきます。「いただきます」「ごちそうさまでした」と、自然の恵みへの感謝を言葉にする日本人の美徳を改めて感じました。

 2010 年以降、オバマ大統領夫人が食育に積極的で、肥満やカロリー過多の食事を改善しようと全米に発信し、成果も上がっているそうです。(うえだあみ:娘がニューヨーク州スカースデール地区の小学校に)

 
Livingチャイム バックナンバー

プレゼント&アンケート

プレゼント

チャイム2013春★JCB商品券5000円分等をプレゼント!

首都圏の方 関西の方
プレゼント

子供のやる気をアップさせる日本数学検定協会の資料(過去問題)をプレゼント!

応募はこちらから
プレゼント

『生存の条件- 生命力溢れる地球の回復』(定価1000 円)プレゼント!

応募はこちらから

コピーしてすぐに使える教材

  • 1年生用
  • 2年生用
  • 3年生用
  • 4年生用
  • 5年生用
  • 6年生用

スペシャル教材

  • Living Web
  • リビこれ!
  • Cityliving Web
  • あんふぁんぶる
  • シュフモ
このページのTOPへ