2013年 春号
【心通い、モチベーション上げる活用術】
〝評価印〞の世界は奥深い!
新年度の初め、張り切っている児童の気持ちを大切に、そして1年後にはひと回り大きくなるように…その一助になるかも!
励まされたり、やる気が出たり、こんな小さなモノだけど大きなチカラが。児童と心が通い、モチベーションを上げるスタンプ活用術をお届けします。
定番「よくできました」からキャラものまで多種
評価印、通称〝よくできましたスタンプ〞。活用していますか? 売り場をのぞくと、昔ながらの「よくできました」から、人気キャラクターものまで、文字や絵柄はさまざま。スタンプの仕様は、インクバッド(スタンプ台)が必要なゴム印タイプと、インクパッド不要で、スタンプにインク補充できる浸透印タイプの2種。便利な浸透印タイプが売り場を席巻しているわけではなく、最新のキャラクターものも、インクパッドの必要な仕様でつくられていたりします。便利な仕様は関係なく、メッセージが勝負の評価印の世界を、売り場、先生、児童、それぞれに聞き探ってみました。
結果ではなく、児童の〝気持ち〞で使い分け
「〝がんばりましょう〞は使いません。本人はがんばったつもりかもしれないから。隣のクラスの先生とも話しましたが、やはりそうでした。がんばりが認められないときは〝みました〞〝もうひといき〞を使います。〝がんばりました〞〝すばらしい〞〝よくできました〞〝やったね!〞は、よく使います。〝なかなかやるな!〞もいいですね、若い先生なら使うと思います」(東京都/学年主任=以下、先生)。こんなに慎重に使っているとは。児童や保護者に伝わるといいですネ!
「花丸+コメントのほうが、手抜きな感じがせず、丁寧だと思いますが、確かに見たという証拠です」(先生)。あえてスタンプ、という使い方 のほか、忙しいときにはお助けアイテムに。ほか、「はがせるシールも使います」(先生)。
「学校の先生に限らず、園児を持つお母さんのご利用なども多いです。ご家庭でプリントやカレンダーに使ったりするようです」(渋谷ロフト/売場責任者=以下、売り場)と、スタンプは、今や学校の評価印とは別の顔も持つアイテム。売れ筋は、先生、お母さんとも「ワンピースなどのキャラクターものと、〝よくできました〞などベーシックな文字のもの」(売り場)。前出の先生も「キャラクターものは、それが好きな子にはもちろんウケます。低学年ならポケモンとか」。
「ポケモンは低学年ならみんなが好きだと思う。大きいコだと、男子と女子では、好きなキャラが違う」(神奈川県/高学年児童=以下、児童)。これは大変、たくさん必要?! 「スタンプゲットで、けっこうテンションが上がるのは…」と児童が語ってくれた続きは、下の囲みに。ひと工夫で、スタンプがさらにパワーアップしそう。
こんなスタンプの使い方でやる気がさらにアップ!
「スタンプ10個で、特大スタンプをもらえるのがテンションがあがった」
「表の中に、最初にニンジン、次にタマネギ…の絵が描いてあって、それをひとつずつゲットして、スタンプを押してもらうと、最後にカレーがゲットできるから、がんばる」
「ドラゴンボールは、7つなければいけないから、集める」
(いずれも児童)