2013年 春号
「所見」でも1年間の成長を実感
通知表をどう受け止める?
子どもの成長が記されている「通知表」。特に担任教師からのメッセージでもある所見には、保護者も注目しているようだ。
うれしい発見! わが子の意外な一面
- 家では一番下という立場であまり意見を言わないのに、学校では「リーダーシップがある」とありびっくり。(東京都・6年)
- お友達の手助けをしていたことなど、頑張っていたことを見つけてくれていた。(横浜市・3年)
- クラスの何かのチャンピオンになったと書いてあったので、びっくり。違う子では?と問い合わせ(千葉市・4年、2年)
- 家庭訪問のときに好き嫌いが多くて困っているという話をしていたら、「給食をがんばって嫌いなものにも挑戦しています」とあり、きちんと様子を見てくれていたと、うれしかった。 (さいたま市・2年)
- 1年間で成長できたことを学年末に書いてもらえた。(茨木市・6年、1年)
これってアリ?! ちょっと残念
- 「懇談すみ」とだけ書いていた先生がいた。(寝屋川市・5年、2年)
- 「給食をよく食べてくれるので、クラスの給食の完食にとても貢献してくれている」との記載。ほめられている?! けど、なんとなく微妙。(高槻市・4年、1年)
- 以前は手書きの所見だったが、ここ1・2年でパソコン入力の通知表になり、味気なさを感じている。(さいたま市・3年)
- 「体育の時間、走る姿よく、足首が柔らかい」と書かれていてびっくり! そんなほめ方があるなんて!(横浜市・6年)
- いいことだけ書いてある。これからの課題も書いてほしい(京都市・5年、1年)
summary
所見について、「頑張ったことなどを見つけるのに先生が苦労されているのが伝わってきた。一生懸命、一人一人の良いところを探してくださっているのでありがたい」(さいたま市・2年)という声もあり、教師側の努力も伝わっている。一方、通知表への不満として、「どういう評価の仕方なのかが明確でないため、わかりづらい」(兵庫県揖保郡・5年、1年)という声が。評価基準については、「テストの点数」だけでなく、「ノート」「発言」など、どのあたりまで加味して評価しているのか、保護者への説明が求められている。