2012年 秋号
食育につながる工夫が高評価
給食はチェックしている?
食材やメニューをはじめ、多様化する学校給食。教師が「献立」作成には、直接たずさわらなくても、保護者の思いを知っていれば、給食指導に役立つことも多い。
多彩な献立や演出で偏食に取り組む
- ランチルームで食べたり、屋外で敷物を敷いて、遠足気分で食べたり、祖父母を招待して食べる機会もある。(東京都・2年)
- 学校の隣の畑で子どもが野菜を収穫し、それを給食の献立に取り入れてくれるのがすごくいい。(神奈川県・5年)
- 献立の種類が豊富で、沖縄料理や韓国料理などもあって、びっくりしました。(大阪市・6年)
- 献立表の裏に盛り付け図にして、カレンダー風に書かれていて、わかりやすい。(埼玉県・3年)
- ニンジンが星やハートの形にしてある。選択メニューもあって、牛乳に入れる、コーヒー味やイチゴ味の粉末がつくときもある。(京都府・2年)
品数やボリューム、組み合わせの不満も
- 幼稚園の給食は品数がたくさんあったので、子どもが不満がっています(笑)。(兵庫県・1年)
- 時々、“冒険的な”メニューがあり、ブルーベリーの炊き込みごはんなどは、食が進まなかったようです。(埼玉県・2年、4年)
- 主菜・副菜ともに炭水化物のときや、ごはんと焼き魚、みそ汁だけの日もあれば、焼きそばにドーナツ、スープ、デザートなど、ボリュームがありすぎる日もある。(千葉県・6年)
- 魚は生臭いときがあり、小骨がのどにひっかかり受診した子が、耳鼻科でほかの学校の子どもも何人か来ていたと話していた。(横浜市・3年)
summary
「子どもは給食を、好き・おいしいなど“良い”と思っているか?」の質問には、「良い」49.1%、「どちらかといえば良い」37.3%と、子どもたちの評価は得られている。とはいえ、「ごはん食なのに、お茶がなく牛乳で食べるのは合わない」「パン食の日には、みそ汁でなくスープにできないのか」「おでんにパンはおかしい」など、和・洋の組み合わせについての不満の声は複数上がった。限られた予算の中で、地産地消の地元食材の活用や、献立表で郷土料理のレシピ提供をすることなどは、保護者にも喜ばれている。