2012年 初夏号
毎日積み重ねれば貴重な情報源
連絡帳をチェックしている?
保護者にとって、学校のことを知る大切なツールである「連絡帳」。教師が記入させるときの工夫次第で、保護者との信頼関係をさらに強めることができそうだ。
記入の工夫次第で保護者の助けに
- 忘れ物をしたとき、赤えんぴつで何を忘れたかを書いてくる。親はわからないので助かる。(千葉県・2年、4年)
- 毎日、その日の出来事や感想を一言書いてあるので、どんなことがあったかわかって助かった。(東京都・3年、6年)
- 入学のときに記入の仕方を子どもに理解させた上で、親にも省略記号などの意味を説明してくれるのでわかりやすかった。(埼玉県・2年、6年)
- トラブルがあったときは、「後ほどお電話します」と書いてくれたので、事前に子どもから事情を聞くことができてよかった。(千葉県・3年、5年)
少しの配慮でより深い信頼へ
- 子どもも読むのに、子どもが傷つく内容を平気で書く先生がいて、正直、腹が立ちました。(大阪市・1年、2年、4年、6年)
- ちゃんと記入しているか、先生でなく、隣の席の子ども同士でチェックしていて、不安があった。(東京都・4年、6年)
- 連絡帳だと休んだ日に、ほかの人に見られる可能性があるので、個人的なことは、別の手紙にしてくれるので安心でした。(埼玉県・1年、3年、6年)
- 学校を休むときも連絡帳で連絡するので、子どもが熱を出していても、兄弟がいない家庭では友達の家に持って行かないといけないのでツライのでは。(兵庫県・4年、6年)
summary
クラス全員の連絡帳をチェックし、家庭からの通信にも目を通すとなると大変な作業になる。アンケートでは、「先生のサインがイラストなので、それを楽しみに記入している」(京都府・1年)など、教師側の努力も保護者にしっかりと伝わっている回答が多かった。
「先生や親がどんなに工夫をしても、子どもの性格次第で書かない子は書かないし、きちんと書く子はちゃんと書いてきます。わが家は兄弟で性格が違うので、よくわかります!」(埼玉県・3年、5年)と、母親らしい観察眼も見られた。