チャイム 2013年冬 首都圏版
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学級経営LABO 「助け合いと思いやり」「約束やルールを守る」「責任感を持つ」などの、社会性を育てることができる清掃活動。とはいえ、児童にとっては単に「やらされる活動」と感じられ、意欲的に取り組めなくなりがちです。 そこで、清掃活動も他の活動と同じく、学校での大切な〝学習の場〞であることを理解させることが求められます。それには、子どもたちの手で「めあて」や「役割分担」を決めさせ、結果を「自己評価」させることがポイントです。香港:アメリカン・インターナショナルスクール❷将来の生活に響く、外国語習得どうすれば清掃活動が効果的に進む?テーマ児童にとって「やらされる」感の強い清掃活動。意欲的に取り組めるようにするには、どのように指導すればよいでしょうか?お悩み清掃活動を「学習」と意識しながら取り組めるように指導回答 例を挙げてみましょう。❶めあてを決める リーダー(班長)を中心にみんな で協力し合って、美しい学校と 気持のよい学習環境をつくろう❷役割分担を決める ・窓の開け閉め( ) ・机・いすの移動(全員) ・はきそうじ( ) ・ふきそうじ( ) ・ごみ集めとごみ捨て( ) ・後片付け(全員)❸自己評価(◎○△)をする ・うまく仕事が分担できたか( ) ・分担した仕事はできたか( ) ・今日のめあてはできたか( ) ・リーダー(班長)から 「 」 ◇ ◇ また、学校での清掃活動は、各家庭での掃除とは実態がかなり違っています。教師が「ほうきの使い方」から手本を示してやることも大切です。Adviser廣岡正昭さん園田学園女子大学人間教育学部児童教育学科准教授。公立小学校の教員を経て、奈良女子大学附属小学校で23年間の教鞭をとる。子どもたちで決める「めあて」「役割分担」「評価」Navigator中西満美さん小野市立小野小学校教諭。島根県、兵庫県で小学校教員を務める。現任校では、研修主任として、国語を中心に実践研究を進めている。 日本人が通常、母国語以外の外国語といわれて、思い浮かべるのは英語だと思います。香港の場合、9割以上は広東語を母国語としているので、北京語と英語が最も関心の強い外国語に。このほか、日本語に対しても関心が強いなど、香港はまさに他に類を見ない多言語社会です。 北京語は、中国政府の方針で香港の返還と同時に必修科目となり、幼稚園や小学校から習い始めます。これらの言語の習得が、子どもの将来の生活の質をも変える事態にもなることから、親は言語学習に相当熱が入ります。 娘は、アメリカン・インターナショナルスクールで、2つにレベル分けされている北京語の下のクラスに所属。転校生でも、まずは教科書の単語を覚えること、詩を暗記すること、日記を書くこと、ディクテーションといって、先生の話し言葉を北京語で書くことを、厳しく指導されました。 授業は週3回。日本語と似て非なる北京語に戸惑いを感じ、悔し涙を浮かべながらも頑張るほかなく、やがて努力は実を結び、帰国するときには、習得が遅い低学年の生徒に教える程になりました。 (佐藤雅子:香港在住4年)北京語のクラスの様子書いたものを読み上げ、話し合いでグループ化し、グループ名をつける

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