チャイム 2013年冬 首都圏版
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※ここまでをB4サイズでコピー小学校5・6年家庭科関連:小学校5年社会科指導の手引家を出入りする熱地球温おん暖だん化には,家います。身近な冷暖夏も冬も快かい適てきにくらす工く夫ふうを見てみよう。■窓ガラスは何でできているかガラスの主な原料は,砂や岩石に含まれている珪砂という物質です。珪砂にソーダ灰や石灰を混ぜて高温で溶かして製造します。■窓ガラスがCO2削減に果たす役割家庭で消費するエネルギーのうちの約3割が冷暖房用です。窓ガラスを断熱や遮熱効果のあるものにかえて,家への熱の出入りを防げば,エネルギーを節約できます。■エコガラスの利点熱を伝えにくい空気の性質を利用して断熱効果を高めたのが,複層ガラスです。エコガラスは複層ガラスの内側に低放射性の金属膜をつけて,さらに断熱効果,遮熱効果を高めたものです。■地域性のちがい複層ガラスの普及率は,新築戸建住宅では90%以上,戸建住宅全体は20%台。集合住宅は5%程度です。新幹線には複層ガラスが多く使われています。北海道や東北地方は寒冷地対策のため,エコガラスの普及が進んでいます。関東地方でも住宅展示場の窓ガラスは,多くがエコガラスです。複層ガラス,エコガラスの普及率低炭素社会実現のために,増え続けている住宅,事務所,学校,病院などが使用するエネルギーの削減が求められています。 省エネルギーのためには,建築の窓の断熱性,遮熱性の向上が求められます。窓,開口部(ドア,勝手口など)の対策のために必要とされるのが,複層ガラス,エコガラス(Low-E複層ガラス)です。窓ガラスからエコを窓まどガラスからエコを 寒い冬には,家のなかを暖ぼうであたためますが,家から戸外に向けて,出ていく熱の約50%が,窓からにげていきます。 反対に夏には,入ってくる熱の約70%が窓から入ってきます。 家に出入りする熱を減へらすよい方法はないか,考えてみましょう。特殊金属膜とくしゅきんぞくまくかんそうちゅうくうそういたいたかんそうざいふうちゃくざい冷ぼう中の室内暖ぼう中の室内寒い地ち域いきのくらしの工夫 寒い地域では,冬をあたたかく過ごすために,かべの中などにたくさんの断だん熱ねつ材ざいを入れたり,すきま風が入らないようにして,室内の熱を外ににがさないように工夫しています。 写真の家では,寒さを防ふせぐために,窓がエコガラスと樹じゅ脂しでつくったサッシになっています。雪の多い地域では,げん関から雪がふきこまないように,げん関の外にガラスを使った外げん関のある家もあります。暖ぼうであたためた部屋のなやみ 室内の水すい蒸じょう気きが冷たい窓にあたると、サッシやガラスに水てきがつきます。これが結けつ露ろです。氷水を入れたコップのまわりに,水てきがつくのと同じです。そのままにしておくと,カビがはえるので,健康にえいきょうをあたえることがあります。結露しているガラス窓夏冬壁かべ 10%屋根 10%壁 20% ゆか 10%屋根 5%70%50%

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