チャイム 2012年秋 首都圏版
23/32

教員免許更新講習を生かす 東京学芸大学で今年度開催される免許更新講習は、必修領域20講習、選択領域124講習。首都圏では最も多く、内容も多岐にわたっています。 「制度導入以降、2年を1クールとしてプログラムを用意しています。順次改良や変更は行っていますが、やはり講習内容による応募のばらつきはあります。例えば、講習の最後にある試験を意識して、苦手な領域の講習を避けてしまう先 一方、受講者の関心が高いのは特別支援教育に関する講習だそうです。 「発達障害の子どもや学校不適応の子どもが抱える各種の困難やニーズについての調査や研究結果をもとに障害や支援方法を学べるのが注目される理由です。音楽系の実技講習も人気があります。クラブ活動等での指導に役立てたいと講座の開設機関と選択方法は?注目される教員免許更新講習とは? 教員免許更新講習の多くが、学校の夏休み期間である8月に毎年開講されます。今回は教員養成機関として知られる国立大学法人東京学芸大学の田中喜美副学長に、この夏の申し込み、受講状況について傾向を取材しました。»いろいろな事情や環境で教員免許更新講習を受けに行けない人のために、東京学芸大学では、金沢大学、愛知教育大学、千歳科学技術大学と連携して、必修領域1、選択領域28の講習をe-ラーニングで開講しています。»システムや受講内容について疑問な点は、スタッフや教員が答えてくれる体制が整っています。»好きなときに好きな場所で受けられるのがe-ラーニングのメリット。ひとつの講習内容の後に簡単な試験問題があり、それに合格しないと次に進めないシステムになっています。対面式より自由度が高い分、受講の成果は本人の意思によるところが大きいことを念頭に置いて講座選びをしてください。生方が多いようです。しかし、試験をあまり心配せずに、自分の教育実践力をバージョンアップするために、ぜひ積極的に受講してほしいと大学側はアドバイスしています」希望する先生が多いようです」 また、少人数でゆっくり学べ、学校現場で役立つ理科の実験講習も、受講者の満足度が高いとのこと。 講習の性格上、少人数限定の実技系のものや人気がある講習は、受け付け開始30分以内で埋まるものもあるので、早めの検討・申し込みが大切です。受けたい領域の講習のラインアップや予約受付は、早めにチェックしておきましょう。 同学では受講者に事前と事後にアンケートを行い、受講者の声を担当講師にもフィードバックしています。受講者からは、「他の小学校だけでなく、中学や高校の先生たちと話せる機会ができてよかった」という感想が多く寄せられています。 免許更新講習が始まって4年。今後、各施設による認定講座も、より内容が充実していきます。受講する側としても、自身のスキルアップの方向性を見据えて、講座選びをしていけば、有意義な免許更新講習となることでしょう。eee---ラーニングラーニングラーニングでの受講での受講での受講での受講での受講での受講での受講での受講での受講苦手な領域にも積極的に挑戦して教育実践力をバージョンアップ異校種の先生たちと交流ができるのも好評「きちんと講義を聴いていれば試験はほぼ間違いなく及第できますので、あまり試験を恐れることなく、自分の課題や目標にあった講座にチャレンジしてもらいたいですね」と、田中副学長

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です